そういえば、生まれてから、「階段を転げ落ちた」経験がない。 なぜか、昨夜、考え事をしていて、ふと気づいてしまった。
階段とはよくよく考えれば怖いモノの筆頭ではないか。
特に、手すりのない階段は、とんでもなく危ない。
さらに、大勢でその階段を降りている時など、
後ろの誰かが転げれば、全員がころぶ。
将棋倒しの階段バージョンとなる。
考えるだけで考えたくなくなる。
坂道なら、まだカドがない。
階段には、カドがある。
そこに落ちるのか?
さあ、どうする
こわいぞ。
ひえ~
今、アナタは気づきましたネ。
実は、わたしは、パソコンで見ている方の為に、
階段を造ってみました。
まったく意味のない作業なのだが、書き始めて6行目で、
おっ、階段状になっているではないか!
気づいてしまった。
それはさておき、階段で転んだ事がおありかな?
私はない。
近しいヒトに訊ねてみても、「ない」という方が圧倒的。
中に、「あるよ、ケガした」との証言も。
その方によると、スリッパを履いていて、
脱げそうで転んだらしい。
自業自得なのだが、可哀そうな経験をしたのである。
人は、坂道で転ぶことはあるが、
階段では、転ばない人種なのではないか?
ある意味、転ばないような遺伝子を伝えているのではないか。
人類として、「頑張っている」と受けとめたい。
もし、「階段でころぶ」のが、人類の宿命であったとしたら、
人間の寿命は相当短縮されたことだろう。
30才で、「じじい」呼ばわりされたかもしれない。
織田信長の本能寺の謡いでは、
「じぃんせい~30ねぇん~」
となっていたかもしれない。
リンカーンは暗殺される前に、自宅の階段から転げ落ちて、
亡くなったかもしれない。
竜馬は、近江屋の二階で、切りつけられたが、
その前に、逃げる際、階段で転げ落ちて、
亡くなったかもしれない。
この「かもしれない」人たちが、歴史に数多く登場し、
なんとか世の中から「階段を無くそう」という気運が高まり、
まったく階段が無い世界が誕生していた可能性もある。
それは、どんな世界だろうか?
・坂道だらけ?
・縦の移動は、樹に登る?(もっと危ないか)
・水の中で暮らすように進化する?
・転んでもケガしないようなブヨブヨの身体になる?
良かったネ、階段で転ばないような人類になれて。 決して転んだことがない尾瀬のボッカさんたち