「そういえば・・・」 テレビ番組《自給自足》を始めて、かなりの年月が過ぎた。
日本のアチコチで暮らす自給自足する家族を訪ねてきた。
なにもかも自給する人たちである。
すべてを自足する人たちである。
言い換えれば、江戸時代のお百姓さんと言えよう。
ところが現代になれば、少々進化する。
なんと言っても、クルマ社会。
役所にも、病院にも、学校にも車がなければ困る。
江戸時代との違いがそこにある。
米も醤油も納豆も自分たちで作れるのに、
クルマは造れない。
と、いうことで、クルマを手に入れる為の外資が要る。
つまり、貿易をしなければならない。
貿易とは、輸入と輸出。
彼らは輸出するモノを作りだし、売り物とする。
我らが、「道の駅」などで、目にする野菜や果物、
はては、ジビエだったりする。
現代的に云えば、ネットで売り出している。
自然食は人気があるので、貿易はうまくいっている。
さて、最近、人に言われる。
「イシマルさん、自給自足生活しないんですか?」
ふむ・・・
いま点々々を付けて考えてみたが、たぶんしない。
ではなぜしないと断言するのか?
私は、移動ビトであります。
一箇所にジッとしていられない人であります。
移動している時が、もっとも楽しいヒトなのです。
自給自足の鉄則は、「そこにいる」がベース。
うらやましいのですが、私にはとても無理なのです。
だから・・・矛盾する言葉
「旅する自給自足」なんて・・あったらいいナ。