アナタのウチに、畳の部屋がございますか? 「ございますか」とへりくだった言葉使いをしている。
質問をしたからには、私の場合を答えねばならないだろう。
「ございません」
以前は、ございましたが、その部屋をジュウタンに変え、
その後、フローリングにと変えたのでございます。
理由は、簡単でございます。
「掃除」が大変だというズルい考え方のセイで、ござっ。
畳みの良さを語ろうと思えば、日本人ならば誰もが、
いつまでも嬉しそうに続けられる。
「畳にねそべる」というフレーズを、惜しみなく使いたがる。
「ドダン」などという擬音も使いたがる。
「ふぅ~」という感嘆詞は、温泉に浸かった時以上に、
畳みに転がった時の、瞬間的に漏れるため息だ。
よもや、背中が痒い時に天井を見ながら、
畳の上でグルグル回るのは常套手段!
「あ~~あ~~~」
さあそこで、フローリングにしてしまったアナタに問いたい。
「寝そべる」とか、
「ドダン」とか、
「グルグル」とか、
最近しましたか?
あるいは、畳の上でシコとか踏みましたか?
「受け身をしました」との返答には、
金メダルを、ささげます。 おんたでの花 富士山