飛行機の窓から、地表を眺めていると、 大量のソーラーパネルを見る。
数えられないくらいのグレーの板が並んでいる。
ゴルフ場跡を利用した所もあるようだ。
あるいは、森林を伐採してメガソーラーを設置した所も見る。
そもそもが、化石燃料を使わずに、電気を得たいと、
始めた太陽光発電。
脱炭素の考え方である。
しかしながら、樹木とは炭素の貯蔵庫である。
それを伐採すれば、炭素を空気中にばらまく事になる。
同じく炭素貯蔵庫の海バージョンが、サンゴであり、
どちらも、かなり効率の良い貯蔵システムだと思う。
ソーラーパネルは、砂漠や海の上であれば、
炭素の元を伐採しないで済む。
ところが、日本は、狭い。
森林だらけか、街だらけ。
ソーラーを設置する場所が少ない。
飛行機の窓にくっつけた額で、ピンとひらめいた。
ソーラーの欠点は、貯蓄できない点だ。
夜だの雨だのは発電できない。
発電出来た時に、ため込む装置がいる。
ソーラー電気を使って、重い鉄板を山の上に運んでおいて、
その重量で発電をするという考えを以前、ここで書いた。
しかし、そんな鉄板を運ぶ装置の方が、エネルギーを使う。
であるなら、なにか重いモノを貯蔵できる場所を探せば良い。
ひらめいたのは、窓から見えたダム。
ダムでは、水力発電をしている。
では、下に落とした水を、電力を使って、もう一度、
ダムに運べないだろうか?
その電力を、ソーラーパネルで行う。
では、どこにパネルを置く。
はい、ここまで来たら、懸命なアナタには分かりましたね。
「ダムの湖面に浮かべて並べる」
海は風が吹いて荒れるので、パネルは浮かべられないが、
ダム湖では、湖面が静かなので、
ウキの上にパネルを置けば済む。
仮に1m四方のパネルを1万枚敷くと、
一万平方メートル。
100m×100mである。
大きなダム湖ならば、この10倍は軽く置ける。
勿論、流木などが流れ込んでくるので、
ダム湖の北側(お日様が当たる側)だけに敷き詰める。
これで発電したエネルギーで、落とした水を汲み上げる。
この繰り返し。
一種のエネルギーの貯蔵システム。