今日は、足の裏の話しをしましょう。 「アナタは歩いている最中、どうやって曲がりますか?」
おかしな質問をした。
「曲がるほうに身体を向けるだろ」
口を尖がりながら説教されそうだ。
では、足をどう使ってますか?
「曲がるほうにつま先を向けるだろ!」
さらにお冠りになってしまわれるかもしれない。
では、私の曲がり方を説明しましょう。
《足の裏で曲がります》
説明が難しいので、なるべく分かりやすく表現しましょう。
たとえば、まっすぐ歩いている時、急に、
左45度の方角に行こうとする。
すると、私の右足の5本の指が動き出す。
ピアノで、右手で小指から親指まで順番に、
鍵盤を叩くのを思いうかべて下さい。
タララララとすばやく鍵盤を叩く。
その押し方を、足の小指から親指でやるのだ。
今座っていたら、試しにやってみて貰いたい。
タララララ
力を指に込めると、アナタの身体が、左方向に動くのが、
分かっただろうか?
特に、最後の親指にチカラを込めると、かなり動く。
これが、左に方向に身体を動かす原理である。
力の具合で、45度だの30度だのの方角を定められる。
「そんなことして、歩いてるんですか?」
当然の質問だ。
実は、自分自身では、
当たり前のようにやっていたこの移動手段。
子供の頃に下駄を履いていた頃からの習慣で、
最近になって、皆がコレをやっていない事に気づいた。
足の裏を柔らかく使うのである。
右や左、行きたい方角へ、ちょいと曲がる時などは、
小指から中指までほどでチカラ込めは終了したりする。
走る時には、さすがにそんな細かいチカラ込めはできないが、
普段の歩きでは、当然のようにやっている。
この動きに最近気づいたのは、ピアノのおかげである。
ピアノでは、小指から親指へ、流れるような音出しがある。
その逆もある。
手の指でソレをやっている時に、
「そういえば・・・足でもやってるナ」
と、ひらめいたのである。
だから私が駅の混雑した構内を、歩いている姿は、
普通に歩いているようで、実は、足の指が大活躍している。
人を避けるのに、ワープのような動きもする。
身体が横にスライドするのである。
前方を向いたまま、ス~と横に20セ~30cmスライドする。
かと思えば、又ス~と戻って来る。
一種のダンスの動きと言ってよい。
気づいた私は、もはや意識して、
その動きを歩行中に繰り出している。
一応、名前を付けた。
《ワープ歩行》