
以前、雪山で出会った人たちと、靴に装着しているモノを比べてみた。
上の写真の左から、
・アイゼン
・チェーンスパイク
・何も付けていない
・ワカン(私の足)
入笠山 にゅうかさやま(長野県)
雪山ではあるものの、多くの人が登っている人気の山なので、
何を履いていてもいなくても、歩ける状態だった。
この中で、私のワカン(輪かん)は、日本古来の木で出来たモノ。
岩手県の猟師さんから、いただいた。
洞窟探検で久慈にある《内間木洞(うちまきどう)》にもぐった折り、
その場におられた猟師さんが、
「コレもってけ」と手渡してくれた。
「こっちけ」と言われついていったら、
靴への縛り方を身振り手振りで実践してくれた。
言葉かずの少ない猟師さんだった。
木の枝とヒモだけで造られたシンプルなもので、
たったこれだけのことで、雪の中を歩く。
ただし、これは輪っかが小さいので、ふかふかの雪では、
沈んでしまう。
昔のカンジキは、輪っかが二重の大きなモノもあった。
その猟師さんが、雄弁になったのは、クマの話し。
「クマは速えぇ」
えっ、どのくらい速いんですか?
「アッコの山のふもとからてっぺんまで5分でのぼったで」
指さす方向には、標高差100mはあろうかという急斜面。
「雪ん中だと、わしらでも30分かかるで」
そりゃ速い、速すぎる。
あれっクマは冬は冬眠してるんじゃないんですか?
「春さきに鉄砲撃ったら、巣穴から出てきたでヨ」
よく分からないが、冬眠中でも起きることがあるらしい。
「クマは、冬眠中に子供を産むだぁよ」
へぇ~~
「あかんぼは勝手にチチのんで大きくなるで」
楽ですね。
ということは・・・
この内間木洞は、クマの巣穴にもなる訳ですか?
「ここは、寒くてダメだわな、氷の柱が立ってたじゃろ」
ええ、半端なマイナスではなかったですネ。
「雪のホラは、あったけぇどぉ」
あったけぇと言われても、充分マイナスでしょうけども・・・