昨日、麻雀の話しをしたら、こう言われた。「イシマルさん、ギャンブルをやるんですか?」
私は、基本的にギャンブルはやらない。
私的にも、公的ギャンブルもやらない。
競馬、競艇には若い頃、行ったことは何度かある。
目的は、その雰囲気を知りたかったからに過ぎなく、
はまり込むことはなかった。
ギャンブルというよりも、ゲーム性が好きで、
いろんなギャンブルのルールを調べた。
日本に古来からある《花札》。
これにもいくつもの遊び方があり、
少額をかけて楽しむ人たちもいる。
コミュニケーションツールとしては、面白い。
トランプを使う《ドボン》という賭け事も、
《ブラックジャック》の日本版だと言えよう。
サイコロの《チンチロリン》も単純な遊びだ。
いずれも、お金をかければギャンブルになる。
「昼飯を駆けよう!」
などと、ちょっとした予想をするのと、話が違う。
ギャンブルは習慣性が問題となる。
賭けるお金の単位が、どんどん大きくなるのも特徴。
家庭も人生も破滅に導きやすい。
なぜ、ギャンブルにハマらなかったのか?
ひとつには、お金儲けに興味がなかった。
もう一つは、最終的に負けることが分かっているから。
いまから50年ほど前のこと――
渋谷の繁華街に突如現れたのが、《ゲームセンター》
現在のゲームセンターではない。
まだ、電子ピンポンなどのテーブルゲームも無かった時代の話だ。
店内にアメリカのカジノを模したゲーム機が並んでいた。
《スロットマシン》や《コインドロップ》などなど、
ラスベガスにあるマシンがズラリ。
他には、《ルーレット》に《ブラックジャックゲーム》
ディーラーがいて、本格的に楽しめるようになっていた。
とはいえ、不思議なことだが、
客はお金を賭けることができない。
ただコインを買って遊ぶだけである。
もし、コインを沢山ゲットした場合はどうするのか?
店にプールしておき、次に遊びに来た時に、
それを使うのである。
今考えれば、不思議極まりないゲームセンターであるが、
毎日、溢れんばかりの客が訪れて遊んでいた。
なぜ、詳しいのかというと――
「募集してますよネ、雇ってください」
当時渋谷のホテルで住み込みのアルバイトをしていた私は、
昼間は空いているので、もう一つアルバイトに励もうとした。
その時、繁華街で見つけたのが、よく分からない募集の文字。
《店員募集 時給相談》
相談?
とびこみで、内訳を聞いてみると、
とりあえず時給300円でやらないかとの話。
さっそくボーイらしい制服を与えられ、店内をうろつく事に。
うろつくとは文字通り、ブラブラしているのである。
何か問題が発生すると、店主に報告。
たとえば、「コインが出てこないヨ」と苦情があれば、
「はし、すぐに」
「コインは換金できないの?」には、
「出来ません、でもプールできるので、次の機会に」
客同士のモメゴトが起きれば、中に分け入っておとなしく解決する。
「外にでろ!」
「いえいえ、ここで話し合いましょうヨ」
とうまくとりなす。
言うことを聞かない客には、コインをドバっとプレゼントする。
なぜか静かになるのだが、そのコインは換金できる訳ではない。
その様子を見ていた店長が、
「ルーレットのディーラーをやらないか」と勧めてくれた。
話が長くなり始めたので、また明日――