いま《人間ドック》に入っている。この言葉を最初に使った方は、船舶関係のヒトなのか?
「ドック」とは、船舶でしか使わない言葉だと思う。
中には、《人間ドッグ》だと、胸を張って言われる方もいる。
クに点々が付いているかどうかなのだが、
《ドッグ》が《犬》だと知っていながら、この言葉を吐いている。
「おい、明日から人間ドッグに行ってくるからヨ」
自慢げに、「ドッグ」と言っているお父ちゃんは、
病院に行くと、犬よろしく、看護師の言われるままに、
従順に従っている。
「はい、バリウムのんでください」
「はい、アッチ向いてコッチ向いて、息を吐いてぇ~~」
普段、ヒトに指示されるのが大嫌いなオジサンが、
何を言われても、「はいはい」と従っている。
まさに、ワンちゃんそのものだ。
さて、私のドックの最大難関は、呼吸器系である。
これまで30年以上、ドック入院をしているのだが、
必ずアレをやらされる。
《肺活量検査》
「は~い、吐いて吐いて吐いてぇ~~~」
思いっきり吸ってから、吐き出すという検査である。
終わると、自分の肺活量が分かる。
検査官が教えてくれる。
「あらっ、イシマルさんの肺活量は、じょじ並みですネ」
じょ・・じょ・・じょじなみ・・・・?
じょじ とは女児のことだろう。
5才とか、7才とかでないだろうか?
一応男子として随分おとなだと思い込んでいる私の肺が、
小学生なみのチカラしかないらしい。
この言葉を何年もの間、聞いてきた。
前回は、3年前に検査をしたのだが、
すこしだけ進歩したようで、女児並みとは言われなかった。
でも、あきれんばかりの肺活量の少なさに、
検査官が特別に、再検査を実行してくれた。
そして結果は、
検査官の黙してそっぽを向いた態度に現れていた。
私は、サスケに出たり、筋肉番付に出たり、険しい山に登ったり、
海で暴れたりしている。
だのに、肺活量が極端に少ないという結果が、出る。
謎だ。
最後に診断してくれる医師も、その項目だけは無視して、
ほとんど関係ない話をしてくれる。
退院したら食べたい 豚足