埼玉県と群馬県の境に本庄市という町がある。
そこに、早稲田大学の学舎がある。
ここをロケで使わせてもらった。
その時、
私は気づいた、早稲田大学の
遠大なる陰謀に。
遡る事30数年前。
<
早稲田100キロハイク>
なるものがあった。この本庄市から、東京の
早稲田まで、24時間ただ歩くという催しだ。
イシマル、早稲田の学生でもないのに、参加した。
主催者が、{仮装行列のようなものだから、なるべく
派手な格好で}・・というから、
モウゼの十戒の格好に真っ赤なマントで集合した。
したら、100人ほどの参加者、みんな普通だ。
騙された。
さて、100キロ。道中、落伍者を車が拾っていく。
なんやかやで、3分の1が完歩した。
さあ、陰謀とはなんぞや。
当時、本庄市に学舎はまだない。
どういうことか?
こういうことだ。
あなたが早稲田の学生になったとしよう。
さあ、あの大隈講堂や高田の馬場、
都会のど真ん中で、遊ぶぞー!
と思っていたら、実は、埼玉のはじっこ
に行けという。
森の中で、狸と遊べという。
いや だよね。
あの早稲田大学だもん。
そこで、早稲田側は、知恵をしぼったわけだ。
(そんなに遠くないよ。だって
歩けるもん)
そうなのだ。
我々は、
歩けるという実績を作らされた訳だ。
<都心に徒歩で行ける大学校舎>
「いつでも、
歩いて行ける我らが早稲田キャンパス!」
その陰謀の片棒を担がされた訳だ。
そう考えなければ、
なぜ、今、この本庄市に早稲田大学があるのか?
なぜ、100キロハイクの出発点が本庄市だったのか?
説明がつかない。
我々はぁ、大学側にぃ断固ぉ説明をぉ要求するぅ!
~~~~~~
100キロ歩いた夜、疲れによる浅い眠りの中、
遠くから、聞こえてくる大きな声。
『
ヒヤッキロぉ~ひやっきるお~』
夢の中に、どんどん近づいてくる。
『
やっきろお~、やあっきろお~』
あまりの事にガバっと飛び起きた。
聞こえてきたのは
『やあきいもお~
や~きいも~』