秋を生けてみた。雑草が、これでもかこれでもかと生えている。
刈るのも大変、掃除も大変。
そこで、ハサミを持って、チョキンチョキン。
沢山持ち帰り、ビールグラスに生けてみた。
植物名としては、《エノコログサ》
雑名としては、《ねこじゃらし》
緑色もあれば、薄茶もある。
濃い茶色は、とても美しい。
テーブルの上に飾り、秋を楽しんでいる。
翌日、テーブルの上がツブツブしている。
目を近づけてみると、ねこじゃらしから種が落ちている。
ゴマより更に細かい粒。
虫眼鏡でのぞくと、楕円形をしている。
これらが、次々に野原を席巻しているのだなと分かる。
このツブツブを集めて、フライパンで煎って、
食べられないだろうか?
粟おこしのようなモノができないだろうか?
とはいえ、もの凄い量を集めねばならないだろう。
飾ってある《秋》の10倍くらい集めて、
やっと親指の先くらいの、おこしができるかもしれない。
あるいは、いくつかのツブのグループに分けて、
色付けをしたらどうだろう?
その粒たちを使って、貼りつけの点描絵をかけないだろうか?
いずれにしても、気の遠くなりそうな作業だ。
今現在、私が描いている墨絵とて、点描、線描に近い。
5時間も10時間も、その作業をしている。
昨日も、ハッと顔をあげると、3時間が経過していた。
もう一回、ハッと起き上がるとさらに2時間。
イスに座りっぱなしである。
腰に良いわけがない。
そういう時に目の前の 秋 に癒される。
じゃらされているのは、猫ではなく私だった。