《路地野菜売り場》田舎に住んでいると、野菜だけは、安く仕入れられる。
すべての野菜がある訳ではないが、
主だった野菜は、手に入る。
大根、ニンジン、キュウリにキャベツ。
ブロッコリーに白菜、菜の花、トマト。
唐辛子や珍しい野菜もある。
《のらのぼう》と書かれたコレは、菜の花の仲間だろうか?
いずれも、100円玉を缶の中に入れるだけ。
たまに、200円のものもあるにはある。
農家の庭先、あるいは町角の集積所のような場所で、
通年営業している。
裏に回れば、農家のオヤジさんが、枝豆を、
チョキンチョキンしていたり、
スイカを愛でていたり、それぞれの四季野菜が頼もしい。
100キンの始まりは、これだったのかと納得する。
私の知っている限りでは、近所に4か所の100円野菜売り場があり、
全部回れば、20種類以上の野菜に出会える。
散歩には、100円玉が必須となる。
昔は、「おつりはここから取ってネ」などと書かれた紙すらあった。
諸外国の方達には、信じられない光景であろう。
現在では、
「最近、払わない人がいますので、お願いします」
と書かれた紙を見つけた。
畑に行ってまで、泥棒はしたくないのだろうか・・・
世知辛い世の中を象徴しているのかもしれない。
《路地野菜売り場》 という言い方をしたのだが、
《無人野菜販売所》とか、 《野菜直売所》などとも言う。
一種の《自動販売機》と見て、間違いないだろう。
コカ・コーラの自動販売機に、赤いトラックが来て、
缶を足していくように、野菜販売所にもオジサンが、
軽トラでやってきて、野菜を足してゆく。
人気の所などは、20個ほどのキャベツを置いた途端に、
すぐに空っぽになるという回転の良さで、
オジサンは、一日中軽トラで畑との往復に忙しい。
さらには、軽トラがやってくるのを、待っているオバちゃまもいる。
オジサンも心得たもので、往復時間を短縮して、
せっせと運んでくる。
それなら、「もっと大量に置いておけばいいのに!」・・・
とはならない。
不思議なモノで、大量に置くようになると、
人は、慌てて買わなくなるので、売れゆきが落ちるようだ。
忙がせたり、慌てさせたりするのは、
デパートの年末福袋売り場と、同じ考え方なのかもしれない。
違いは、100円か・・・ウン万円か・・・・