
ミュージカル‘フロッグとトード’が終わった。
子供の為のミュージカルというよりは、
逆に言えば大人に見せたいミュージカルである。
<逆に言えば> が口癖の人がいる。
相手を説得したい時に、頻繁に出てくる。
話がややこしくなった時、
『逆に言えば、こうこうこうなんだよ・・』
そういうと、相手にわかり易いと思っている。
この《
逆口癖人間》の特徴は、「逆に言えば」と
言っておきながら、
逆になっていない点だ。
『歌って踊るのがミュージカルだとすると、
逆に言えば、
歌わず踊らないのが、普通の芝居だな。』
って、別に逆には言ってない。
この文章から、<逆に言えば>を
除いても、成立する。
この《
逆野郎》は
<逆に言えば>を接続詞だと勘違いしている。
『俳優の歌は、逆に言えば、歌い過ぎるきらいがあるね。』
って、わけわからない。
さらに、《
逆おじさん》は、(オッ
おじさんになったぞ)
逆に言えば を多用した事に反省して
こんな変化球もほおってくる。
『踊るって事は、
さかさまに考えると、原始時代からの~』
又は、
『舞台に立っている人間の、
反対の立場に立てば~』
さらには、
『よし、じゃあ、君と僕が
入れ替わったとして考えてみよう』
これ、すべて根っこは一緒である。
《
逆おじさん》は、逆に言いたいだけなのだ。
要は、
逆さまが好きなのだ。
当然、
逆立ちも大好きである。
天橋立を観光した時も、例の
股覗きを喜んでやった。
昨年も、野球グラウンドで、思いっきり
逆さまに
落っこちて、肩を脱臼したくらいだ。
しまった!
《
逆おじさん》の正体がバレてしまった。
この
逆さ加減は、アルコール量と比例していると言われている。
量が限度を過ぎると、こうなる。
『つまり、逆に言えば、君の考えをさかさまにすると、
反対のものが見えてくるんだよ!』
こういう時は、フンフンと頷いていた方が懸命である。
そういえば、この欄に以前、{なんとかおじさん}が
出てなかったかナ?
《たとえば》2006年2月26日