
『奥さん、心して聞いてください。今、火とか使ってますか?では、お伝えしますが、実は・・まことに言いにくいのですが・・あのですね・・先ほど私共に伝えられた・・・』
こお~んな電話が警察からかかって来たら、
イヤでしょ。
イヤなのは、電話の内容がイヤなのではなく、
引っ張って
なかなか主題を喋らない事が、
イヤなのだ。
つまり、
人は、<
想像力がとても逞しい>動物なのである。
「え~、だって、ドラマの刑事さん、あんな、電話かけてるジャン」
はいはい、だからね、ヒロインをもっともっと、
悲しませる為に、
わざとやっているのです。
上記の倍ほど引っ張れば、気絶までするでしょ。
分かり易く例えると・・
『お化けが出たあ!』
で始まる怪談はないでしょ。
『牛三つ時~』 から引っ張りに引っ張り、
後ろを振り向くだけで、1分も語ったりする。
要は、
引っ張り方の長さと、聞いている人の
ショック度は
比例しているのだね。
落語や、漫才ではその手法を逆手にとって、
こうやるワケだ。
『あなた、今電話で話して、大丈夫?お仕事中じゃない?周りに誰もいない?びっくりしないでね。今、学校から連絡があってね・・聞いてる?担任の先生が電話掛けてきてね。担任の、小林先生の方ね。でね、ケンちゃんがね・・・検便忘れたっていうの』
だから、イシマルは人にお願いしている。
不幸の電話は、「
結論を先に言ってくれ」・・と
自己紹介も後回しにしてくれないか・・と
スリルを楽しみたい方でない限り、身近な人達には
お願いしといた方がいいかと思いますぜ・・