去年の夏、大分に帰郷した時、又、突然歩きたくなった。
よし、
湯布院まで行こう。
片道40キロ、10時間も歩けば着くだろう。
リュックを引っ張り出していると、
90歳のオヤジが、
『行きは登りじゃ、そりゃ大変だあぞ!』
下着の換えを詰めていると、
『このクソ暑さ、日射病になるぞ!』
水をペットボトルに入れていると、
『登りは、車で送ってやるから、下りを歩けばいい!』
靴を履いていると、
『わしのシベリアの行軍の時は、零下50度の中を~』
玄関を開けると、
『歩くのやめて、これから釣りにいかんか?』
「ん~もう、ぐちゃぐちゃ抜かすと、
往復、歩いて帰ってくるぞ!!」