『いったあーーーホームラン71号!世紀の新記録!』
数年前、アメリカの大リーグで、大騒ぎになった瞬間だ。
そのホームランボールの値段が一億円をガバっと超えた。
そのボールは、今どこにあるのだろう・・・
今の世の中では、
記念の品が大流行の高値である。
恐らく、昔から大流行だったのだろう。
ではでは、大昔、
あの石はどうなったのだろう?
あの石・・とは?
古代ギリシャの筋肉系の英雄
ヘラクレス.
彼が、コロッセオ(競技場)で投げた
あの石である。
つまり、投げた距離を競っていたあの時代。
連戦連勝のヘラクレス。
人々が考えられないほど遠くまで投げた大記録!
その大記録を作った、
その石を、きっと誰かが、
大事に
保管した筈なのだ。
たぶん、王様だろうと思うが、
宮殿のどこかに
保管した筈なのだ。
近隣の王様が、尋ねてくると、自慢気に保管場所から出して
『ヘラちゃんはよ、この石のココばコウ握って投げちょった。』
『このへこみにクレちゃんの親指の跡が残っちょる。』
『実は半分に割れてな、片割れは、ほれあのお月様じゃ。』
ふむふむ、様々な記念品が、大切にされたのはわかりました。
で・・今・・
どこにあるのですか?
ヘラクレスの石は?
まさか、我が家の漬物石って事はないでしょうね。
どうもねえ、スポーツの記念品なんて、
その時代
だけのモノなのかもしれませんねえ。
イチローのバットも忘れられるのかなあ・・・