<○○狩り> が大はやりである。(6月23日参照)
農家も人手不足で、収穫するより、皆さんに収穫の
お手伝いをしてもらって、あげくに料金まで戴けるもんだから、
大喜びなのだ。
福島県、猪苗代湖の脇を車で流していたら、こんなものが。
<
ブルーベリー摘み>
30分 食べ放題 500円
う~ん、考えてしまった。
例えば、
さくらんぼは大好きだ。死ぬほど食べてみたい。
しかし、
ブルーベリーはどうだろう?
死ぬほど食べたいだろうか?
そもそも、普段でもほとんど食べていない。
日本で栽培している事すら知らなかった。
なんか、酸味が強そうなので、
食べ過ぎると
下痢をするのじゃないか?
だいたい、木になっているのか?草なのか?
生態がわからない。
迷った時は、決行!
ほう・・やはり、ここも、さくらんぼと同じで、
鳥除けの網で覆ってある。
背丈ほどの潅木が何百本ズラリと植えられてある。
その一本一本に何百、いや何千という、実が付いている。
『黒くなったのが甘いよお~』
案内のあんちゃんが
控えめにつぶやく。
一粒採って口に入れてみる。
ふむふむ、これはいけるな。
『三つ、四ついっぺんに放り込むのがコツなんだな』
あんちゃんが
シャイにささやく。
<控えめ> <シャイ>これが猪苗代湖あたりの気風らしい。
さあ、それからだった。
口の中にポンポン放り込み始めた。
50個なんて、あっという間だった。
100個を過ぎた時、思い出したように息を吸った。
150個あたりで、腹痛の心配をし始めた。
この甘酸っぱさは、方向性としては、
腹下しの向きである。
このブルーベリー摘みの最大の特徴は、
やめるきっかけが掴めない点だ。
さくらんぼより、さらに小さいので、
今、やめようが、
次で、やめようが、
その次で、やめようが、
ほとんど差がないのである。
おまけに、おなかが膨れてきた感覚もまったく無い。
やがて、200個を超えた頃に、自分の祖先が
<猿>である事を自覚した。
この浅ましい食べっぷりは、猿以外の何ものでもない。
さらに、わかった。
ブルーベリー狩りだけは、こう公言したい。
『
時間制限してくれて、ありがとう。』