カーナビを買った。
というより、ついに付けたと云おう。
カーナビなるものが嫌いだったのだ。
地図を見るのが好きなのだ。
地図を見ていると、どんどん想像が膨らんでいく。
このページの先は、どうなっているのだろう?
この道は、どこと繋がるのだろう?
ところが、カーナビはそっけない。
『700メートル先を
右に曲がります。』
そんな、未来の選択を機械如きに任せられるかってんだ。
いやだよ~ん・・・と
左に曲がってしまう。
『しばらく道なりに進みます。』
へへ~んだ・・と曲がってしまう。
とことん、カーナビの言うことをきかない。
そのたびに、カーナビは修正を加えて、
次こそ曲がれと
命令してくる。
『高速道路に入ります。』
当然、入らない。
カーナビの知らない
裏道を駆使する。
じゃあ、何の為に買って、何の為に電源を入れているのか?
ずばり!
カーナビと闘う為なのだ!
カーナビより、自分の方向感覚、及び、選択が優れている事を
カーナビに
思い知らしめる為なのだ。
簡略した言い方をすれば、
喧嘩売っとんのんじゃ。
But! 売られた喧嘩をカーナビ側が買ってくれないのが
さびしい。
そして、喧嘩をしたあげく、道に迷ったりしている。
日進月歩の進化を続ける 機械側に、
いつか負けてしまうのだろうか?
うう・・
『目的地に到着しました。』
止まるもんか。そうだ!通り過ぎて、Uターンして来よう!