大分県、豊後高田市(ぶんごたかだ)という町がある。
30年も40年も前の町並みが、そのまま残っているレトロ市だ。
イシマルの父親が、50年前に建てた家が
そのまま残っていたりする。
その市で、
<大分方言まる出し弁論大会>なるものが
催されている。
もう、20年もやっている。
出場自由。題材自由。5分間、言いたい事を方言で喋る。
会場は大盛り上がり!
大爆笑!
そして、ある年、これは面白いってんで、
<全国大会>を実施した。
全国の方言猛者が集まり、それぞれのお国言葉で、
喋りまくったのだ。
結果は失敗だった。
会場はシーンと静まり返っている。
当たり前だ。
何を言っているのか全く解らないのだから。
これじゃ、
世界大会を開いたのと、何ら変わりはない。
開催する前に、なぜこんな簡単な事に気付かなかったのだろう。
よし、いい方に理解しよう。
考える前に行動する。
結果を恐れずに、前に進む。
こう表現すれば、
『あんたらの町は、いいちこ面白えじゃぁて。』