『おい!このタクアンつながっとるやないか!』
怒られる事があるでしょう。
怒られたあなたへの、嬉しいレターです。
ネギしかり、キュウリしかり。
包丁でシャカシャカと裁断していく食材は、失敗の嵐だ。
特に、ネギは大変だ。
人によっては毎日ザクザク切っている。
(ああ切り終わった)と思ったら、
その大半が
ジャバラの様に繋がっている。
しかも、ネギの大変なところは、修正が利かないところだ。
これが、マグロだったら、もう一回切り直せばいい。
ところが、ネギは見るからにどうしようもない。
そこで、アイデアだ。
この、一見失敗したネギだの、キュウリだの、タクアンだの
これらを使って料理を作ったらどうだろう?
今まで、数あるあまたの料理を食べ歩いてきたイシマルだが、
その手の料理は見た事がない。
題するならば、
<
予期せぬ食感>
料理
あのね、料理人という方達は、
乱れを嫌うのですよ。
整然と
切り、
並べ、一縷の
ミスが無い事が理想なのだな。
タクアンが繋がっているなんて、
オオマイゴットのコンコンチキなんだわな。
ほんじゃ、その料理人に、試しに
タクアン繋がり、
ネギ繋がりを切って貰いましょうか・・・
これが、以外と下手糞なんだな。
下手どころか、出来ないんだな。
ほ~ら、解ってきたでしょ。
あなたは、<予期せぬ食感料理>を作る
資格をすでに
有しているのだ。
そして、その料理が実は・・旨いんだな。
食べ物が口の中で、不規則な食感に出会うと
「ん~?なんだ?旨いかもしんない!」
と新鮮な感動を生むのだ。
予定不調和のリズムに、舌が
「旨いんでないかい・・」
歯茎が
「すごかですたい!」
さあ、自信を持って、今日から、腕を振るって下さい。
ばっつんばっつん切り刻んで下さい。
ひょっとしなくても、あなたは
次世代のスーパー料理人なのだから。