
神仏合体という。
神と仏様が一緒に、祀られている様子だ。
その顕著な場面に出くわした。
大分県は国東半島。(くにさき)
非常に沢山の古寺が散在している。
古寺、山寺の見本市の様相を呈している。
そして、その一つ一つに、神社が寄り添っているのだ。
本来、商売敵であるべき
神社と
お寺が、並んで
賽銭箱を出店しているのだ。
そこで、とんでもない光景を目にしてしまった。
私は今、悩んでいる。
この光景を果たして世に語っていいのかどうか・・
よし、勇気を持って語ろう。(決断が早いな)
そこは、ある古寺の隣にある神社だった。
鳥居をくぐって石段を登ると、古めかしい神殿があり、
賽銭箱が置いてある。
屋根のひさしには、鈴が下がり、太い縄が垂れている。
お参りをしようと前に進んだ時、先人がいるのに気付いた。
パンパンと柏手を打っている。
(ん?なんか変だな?)
その人物をよくよく眺めると、
なんと<
袈裟 >を着ているじゃないか!
おまけにボーズ頭だ!・・・
ボーズ?
ええ~~~~???
お坊さんが神社で柏手を打っている?
寺の住職が神社にお参りをしている?
坊主が鈴玉をガラガラやっている?
あまりの出来事にマブタをゴシゴシやった。
ひょっとしたら、坊主好きのコスプレかしらん?
驚きの余り、その
ひょっとしてコスプレの後を付けたら、
あろう事か、お隣のお寺に入っていくではないか!
ないか、どころか、ずかずかと庫裏に上がりこむ所をみると、
この寺の住職に違いない。
これはいったいどう考えたらいいのだろう?
例えば、町のカトリック教会の
神父さんが、神社に参り、
ガラガラやって、
お賽銭入れてたらビックリだよね。
あれ?そういえば坊さん、お賽銭は入れてなかったぞ?
もうガマン出来ないイシマル、寺の門を叩いた。
イシマル「ご、ご住職はお坊さんですか?」
住職『はあ』
イシマル「お賽銭は入れんのですか?」
住職『ワシが回収するけ、ワシは入れん。』
イシマル「どげんこつですか?」
住職『ああ、隣の神社もワシが管理してるじゃで。』
・・・らしいです。
他にも、神社の仕事をなさってるそうだ。
家を建てる時の
地鎮祭もやるんだって、袈裟着て。
葬式も、寺でやったり、神社でやったり。
結婚式もそっちでやったり、こっちでやったり。
もう、理解出来まへん。
お寺がローソンやるのとワケちゃうぞ。
ウソだと思うなら、国東半島行ってみて下さい。
きっと、頭がコンガラガル事受け合いです。
注;おまけに、大分県の江戸時代の大名、
大友宗麟は
隠れキリシタンである。