以前は、財布を持っていなかった。
なぜか?
その前に、なぜ、
今は持っているのか?
カードが増えたからだ。やむにやまれずだ。
では、なぜ
財布を持っていなかったのでしょう?
持っていないと云う事は、
お金をバラでポケットに入れていた訳だ。
小銭は勿論、お札も。(大金じゃないけど)
お釣りで膨れた時なんか大変だ。ポケットがゴワゴワする。
それでも、財布を持たなかった。
<落として無くす>のが嫌だったのである。
あのね、
今迄、
財布を落とした事がありませんか。
落とした事に気付き、
後悔したでしょう。
どこで落としたのか・・いつ落としたか・・
ずっと後悔したでしょう。
<財布を落とす>という行為は、
落とした金額以上の
生命力を使って、
後悔する様な気がする。
千円落としても、10万円分位の
後悔人間力を使う様な気がする。
これじゃ割りに合わない。
では、どうすればいい?
答えは簡単だった。
落とした事に気付かなければいい。
バラでポケットに入れて置けば、たとえ落としても気付かない。
『何か、今日お金がよく減るなあ。何か買ったかなあ』
『あれっ、お金持ってくるの忘れたのかなあ』
実は落としているかもしれないのである。
しかし、落としたという自覚が無い。
全く無い。
無いどころか、拾った記憶はたくさんある。
随分、交番に貢献した。
差し引き儲かっている感覚はある。
少なくとも、お金を落として一日ブルーになる事はなかったのだ。
お金は大切だ。
しかし、お金の事ばかりが頭の中に渦巻いているのは
むしろマイナスだ。
今、財布を持っている。
財布に縛られている。
何とか財布に縛られない生活が送れないものかと
考えている。
・・なんかアイデアない?