
これは、昨日の続きである。
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『アンタも飲んでンでしょ』
せっかくの名セリフを吐きながら、
アホな蛇足をやったばかりに、警察に連行されることになった
バーの女主人。
(とはいえ、それ以上車の運転が出来る状態でないので
止む無く、警察に知らせた)
だって、その後の顛末を考えれば、
果たして、通報すべきだったのか・・否か!
交通事故があり通報すると、
バイクに乗ったおじさん警察官が現れる。
簡単に事情聴取される。
では、もよりの警察署の方へ・・となる。
もより におもむく。
ここまでで、1時間半。(午前2時)
そこから、<調書> と云う物を作成しなければならない。
結果からいうと、この調書作成に3時間かかった。
200文字原稿用紙にして、2枚ほどの文章作成に
3時間かかるのだ。
なぜか?
漢字のせいだ。
調書は手書きである。
例えば、こんな文章を書き留める。
『踏み切りの遮断機が降りたので~』
私が、口頭で喋った話を、警察の方がいちいちペンで
書いていく。
「しゃだんき?」
机の上に置いてある辞書をめくり始める。
「あった!」
書き留める。
『あっ、違いますよ。遮断器ではなく、遮断機です』
修正する。
『相当の酩酊状態で~』
「あった!」
『違いますよ、酩の字の左は西ではなく、酒のサンズイが無い奴』
やがて、時間短縮の為、
辞書を引く役目は私になった。
「ちどりあし って引いて」
『はい・・いやいや、それくらい引かなくても書けるでしょ』
「念の為よ」
『はいはい』
しかして、3時間、二人で立派な調書を作成したのであった。
夜中なので、お互い頭がボーっとしてた事と
四六時中、新たな窃盗事件などが起きて、
そちらに、
二人とも、
気がそがれていた事を
言い訳として付け加えておく。
ふと気付くと、肝心の事故を起こした、張本人は、
とっくにお帰りになっている。
夜もしらじら明けている。
そうだった。
もう撮影に出かける時間だ。
あれ?いったい、今夜はなんだったんだ?
おいら、なんか悪い事した?