
<
タイムトラベル>
これは、SFの永遠のテーマである。
タイムトラベル映画を見ていると、様々な矛盾点に遭遇する。
過去の自分自身に出会う問題とか、
父親を殺害してしまったらどうなるかの問題とか、
過去のモノを持ち出す問題とか・・
昔のSF映画では、矛盾もなにも、平気で、過去に遡って
旅行をしていた。
それはそれで良かったのである。
「細かい事にイチャモンは付けないでね」
というスタンスで、映画が作られ、夢を与えていた訳だ。
ところが、昨今は、
科学的な検証がねちっこく行なわれる様になって、
まあいいや的な作り方が出来なくなった。
子供でさえ、
「それはおかしいんじゃないの?」
との、いぶかり目線を送ってくるのだ。
特に、<
過去からの持ち出しモノ>に対して厳しい。
最近のタイムトラベル映画の主流と言ってもいい。
この間見たSF映画では、
足の裏に付いた
一匹の蛾を持ち帰ったが為に、
時間軸にユガミが生じ、
現在世界が破局してしまうのである。
ふ~ん、そうなんだって。
時間を越えて何も持ち出せないんだって。
だったら、そのトラベラー達は、
過去で呼吸もしてはいけないんだよね。
最後に、
過去の大気を吸ってきてしまうもんね。
おまけに、衣服や肌に
ばい菌をいっぱいくっ付けてくるよな。
靴の裏に付着した、
土 はどうなるのだろう?
さらに大きな問題・・
仮に、何も持ち帰らなかったとしても、
過去の地球に人が降り立つと云う事は、厳密に言えば、
地球の体重が増えるんだよね。
太陽や月などに対して、軌道も変るはずだな。
その事には、映画では余り触れたくない様だ。
どうかこの当たりでご勘弁を・・
とプロデューサーが手を合わせているんだな。
「あんまり、チンマイこと抜かすんじゃねぇ!」
怒られそうだな。
ほんだら、チンマイついでに、
過去の地球を
体温分、暖めちまったよな。
大丈夫かな?温暖化は・・