
今日突然このページから閲覧する方は、
4月15日 から読むと解り易いですよ。
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超能力を使える
卓球選手がいたとしたら・・
仮に、その選手をマイちゃんと呼ぼう。
マイちゃんは、自由自在にピンポン球を打ち、
打ち損じる事などない。
ニュートン力学を逸脱した軌道の球も打てるのである。
ピーンポーン!
打とうと思えば、右に曲がって、更に左に曲がって
又右にだって曲げられる。
しかし、そんな事はしない。
しなくても勝てる。
ところが、超能力者マイちゃんは、前出のジローやシゲキ達と
根本的に違うのである。
何が違うか!
彼女がいる卓球界は、
お金が儲かる
プロの世界ではないのだ。
そもそも、超能力を有している事に気付くのが早かった。
幼稚園に入る前に気付いてしまった。
しかも、母親が気付いてしまった。
気付いた母親も、卓球選手だった為、
マイちゃんを、迷わず卓球の道に導いた。
そこで母親は愕然とするのである。
まだオムツがとれたばかりの幼子が、
母親の球を打ち返し、
なんと母親に、すんなり勝ってしまったのだ。
オオマイゴッド!(トンビが鷹を産んだ!)
母親は悩んだ。
(このままパーフェクトな試合を続けると、この子は、
超能力者である事がバレて、科学研究所送りだゎ)
その時からこの親子の苦悩は始まった。
<
わざと、失敗をする特訓>が始まったのである。
微妙に上手に失敗をする特訓だ。
成功すると叱られる。
マイちゃんは泣く。
失敗すると、褒められる。
やっぱり泣く。
練習が辛いのではない。
失敗を褒められるのが辛いのだ。
失敗すればするほど、
褒められる。
辛い。
わんわん泣く。
わんわんわんわん泣く。
それから十数年、
マイちゃんは未だ、世界の頂点に立っていない。
なぜか?
ある時、マイちゃんは考えた。
「わたしは、
お金を稼ぐプロの選手じゃないんだ!
そんなわたしが、超能力を使って、世界一になっても
ちっとも
嬉しくない。
ちっともちっとも
嬉しくない!
だったら、いっさい超能力を使わないで、
世界一を目指してみるわ!」
しかして、まっとうな一人間としての挑戦が始まった。
だが長年の、
失敗の為の特訓が、
拭い去りようのない、
クセとなって染み付いている。
・・思うように勝てない。
思いを振り切る為に、中国へ渡ったりもした。
時には試合中、胸に湧き上がるウヅキに耳を貸しそうになる。
(アア使いたい・・もてる超能力を・・)
マイちゃんの苦闘はつづく・・・