東京駅から出発する新幹線の中で、
北に向う新幹線内では、キップの検閲がない。
「キップを拝見させて頂きます」
という検閲をうけないのだ。
つまり、列車に乗ったら、あとは、
眠ろうが音楽を聴いていようが自由である。
ところが、
西に向う新幹線内では、いまだに検閲が行なわれる。
たとえば、大阪に行こうとしているとしよう。
東京駅で乗り込む。
5分で品川駅に止まる。
さらに、10分少々で新横浜駅に着く。
まだ、検閲は来ない。
なかなか来ない。
私としては、東京駅で座席に座った直後から、
眠りたいのだなあ。
そして実際眠り始めるのだ。
うとうと・・やっと眠りについた、所謂
<
寝いりっぱな>のところで、
「キップを拝見させて頂きます」とやられる。
目が覚める。
寝いりっぱなを起こされると、しばらく眠れなくなる。
だからといって、検閲が来るまで起きていよう・・となると、
貴重な30分を無駄に過ごす事になる。
『眠っているお客様は無理やり起こしません』
と言われても、だんだん近づいてくる検閲の声は気になる。
それだけで、目が覚めてしまう。
片や、検閲のない新幹線
片や、検閲をする新幹線
この違いは何であろうか?
東北新幹線などでは、車掌さんが持っている小さな機械に
座席情報が表示されている様なのだ(推測です)。
ほんだら、東海道新幹線でも、その機械は導入出来ないのかな?
700型新幹線が東京大阪間を5分縮めたらしい。
喜ばしい事だが、
私の眠れない30分は縮まらないのだ。
それとも、
北に向う乗客は、
無賃乗車はしないハズだとタカをくくり、
西に向う乗客は、
信用できない奴らだと
横目で睨んでいるのだろうか。
そうなのだ。
寝たふりをする私は、
睨まれているのだ。