 暑い。
3年前の夏、京都の太秦(うずまさ)撮影所にいた。
時代劇<忠臣蔵>を撮っていた。
<忠臣蔵>
知っての通り、冬の話だ。
厚手の冬の衣装をガッポリ着ている。
そして、カツラをかぶっている。
ほんとの冬に撮影しても、暑いイデタチである。
それを、真夏の真っ盛りに撮影するのである。
その京都
わらくしイシマル、日本中を旅したイシマルが思うに
日本一暑い都市だと断言する。
気温だけでなく、 湿度がハンパじゃない。
蒸し風呂の中で、焚き火をしている様なものである。
その撮影所、
そのスタジオ、
冷房が、あるにはあるのだが、
音問題で、ほとんどの時間、 切っているのである。
録音上、うるさいので、 冷房は切られているのだ。
すると、どうなる?
ただでさえ、密室。
そこに大量の照明と、人間の熱気。
着ている衣装は、冬物の着物。
頭にはカツラを被っている。
「は~いお昼休憩に入りま~す」
我ら役者諸氏が、三々五々スタジオの外に這い出す。
真昼間の太陽の炎熱の中に、飛び出る。
そして、発した言葉が・・
「 うわ~涼しい~!」
そこに待ち構えていたスタッフが、言葉を返す。
『涼しいって、イシマルはん、
今テレビで、 京都37度や言うてはるねんけど』
by ishimaru_ken
| 2007-08-20 09:41
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