
世界陸上が面白い。
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イシンバエワ>
女子棒高跳びの世界では、
飛び抜けた才能を発揮しているロシアの超人である。
2位の選手に20センチ以上の大差をつけて、優勝するのである。
棒高跳びの20センチと云えば、
トラックの100m走では、10m以上の差になる。
そのイシンバエワの首元が気になる。
ネックレスをしているのだ。
ルール的には問題はないのだが、
棒高跳びの選手が、ネックレスだ。
何が問題か、考えてみよう。
棒高跳びの動きを、あらためて思い返す。
棒を抱えて、助走する。
棒を穴に差し込む。
身体がビヨ~ンと上に上がっていく。
両足がバーを越えるや、身体を反転させ、
バーを身体の前面で舐めるようにしてゆく。
まさに、ナメルようにして落ちていく。
ふむ、失敗した人がどこにバーが触れたか見てみよう。
足のスネに当たる人が多い。
胸に当たる人も多い。
あきらめて、手で触る人もいる。
さすがに、顔を直撃する人はいない。
なぜなら、顔だけは、当たりそうになったら、
頭を後ろに
のけ反らせて、逃げるからだ。
さあ、その時だ、首の所に、
金属のネックレスがブラブラ付いていたらどうなる?
せっかくのけ反らせたのに、そのブラブラが
よしゃあいいのに、
バーを擦るのだ。
擦って、落とそうとするのだ。
のだ・・と云ったが、見た訳ではない。
可能性の話をしているのだ。
イシンバエワにとっては、
大切なネックレスなんだろう。
オマジナイかもしれない。
女性としての
タシナミかもしれない。
よしんば!
ヨシンバ!イシンバエワにとって大切であろうとも、
棒高飛びという競技に限っては、
ネックレスは向いていないんじゃないかなあ~
「余計なお世話よ、私ネックレスが引っかかった事ないもん!」
ヨシンバエワに、ロシア語で、怒られそうである。