
この写真に写っている夕方の<月>を見て、どう思いますか?
①月だ。
②月が立っている。
③上弦の月が立っている。
④夕方、ビルを撮ったら、上弦の立っている月が写っている。
そう、
上弦の月が立っているのだ!
日本では有り得ない現象である。
緯度の非常に高い場所でしか、有り得ない現象である。
え~と、ちょっと、解かりにくいよね。
では、そもそも、<上弦の月>って名前はなんだろう?
これは、
月が沈む時に、
<弓の
弦の部分>が
上下どっちにあるでしょう?
という所から、名付けられている。
弓の弦とは、糸の部分だね。
その糸の部分が、上にあれば、<上弦の月>
下にあれば、<下弦の月>
では、テスト。
あなたの窓から、夕方、西の空に、三日月が見えました。
その月は、上弦の月ですか?下弦の月ですか?
答え;上弦の月
《沈む時に弦が上に位置しているから》
という話を、参考において、もう一回、上の写真を見てみよう。
どう思います?
弦が、
上でも下でもないでしょ。
弦は、垂直方向に位置している。
この写真が撮られた場所は、イギリスのグラスゴー。
緯度にして、
日本のず~と北に位置するサハリン島の北部と同緯度。
時折、オーロラが見えても不思議でない場所。
つまり、何が言いたいか?
この月を見ているイギリス人が日本にやってくると、
我らの、三日月を見て、
「この月は、大丈夫か?寝ているじゃないか!」
と大騒ぎをするのですよ。
少なくとも、日本人の私は、彼の地で、大騒ぎをしましたよ。
「スタンド、スタンド!ムーン、スタンド!」