さてと、イギリスの旅も最後の瞬間を迎える。
いよいよ、日本行きの飛行機に乗り込むのである。
ロンドンヒースロー空港の、電光掲示板に目をやる。
そいつを見た時、思わず、30センチほど、
跳び上がった。
上の写真の真ん中に書いてあるのが、私の搭乗機だ。
BAとは、ブリティッシュエアライン。
驚く事に、
<
007>便
あのイギリスですよ!
ジェームスですよ!
ボンドですよ!
バギューンですよ!
カウンターでチケットを受け取る。
<007>と印刷されてある。
それだけで、なんか浮き浮きしている。
浮き浮きついでに、タックスフリーで、
お土産を買うことにした。
空港の店で品物を買うと、しばしば飛行機の便名を訊かれる。
サーモンの燻製を買った。
すると、店員が、訊いてくるのだ・・・
便名を。
待ってました!
私は、胸を張って応えた。
「
ダブルオーセブン!」
かなり、
いい発音だったと、自負した。
普段より、
低めの声を出したつもりだった。
ところがである。店員は私の顔をまじまじと眺めながら、
チケットを見せろという。
この野郎!疑ってるのかァ?
即座に、チケットを親指と人差し指で摘まんで、
奴の顔面に突きつけてやった。
どうだァ!
『ふ~ん、
ゼロゼロセブンね』
え~うっそ、ダブルオーセブンじゃないのぉ?
映画でも、確かダブルって言ってたよね。
現地では、言わないのぉ~
しかし、その直後に流れた、空港アナウンスでも、
言っているではないか、
ゼロゼロセブンと・・
え~つまんないなぁ。
画竜点睛を欠いてるぞ、ヒースロー空港!