人間、真っ直ぐ立って、前を見ている。
まあ、それはいい。
次の実験を是非やって貰いたい。
先ず、海に行こう。
大きく広がる海に行こう。
堤防なんかがある所がいいな。
そこで、青い海を眺める。
さて、問題の実験だ。
堤防に寝転がろう。
頭を海に向け、顔は空に向け、
次に、堤防から、頭だけ乗り出し、
海を眺めるのだ。
頭が逆さまになって、海を眺めるのだ。
そこには、自分が想像していた<
逆さまの海>と違う景色がある。
この実験をしようと提案すると、誰もが、
「え~反対になるだけでしょ」 と言う。
あるいは、
「ビデオカメラで撮って、逆さまにしたって同じジャン」
ところがだね、ジャンさん・・同じじゃないんだよ。
相当の違いがあるから不思議なのだ。
どう違うのか・・実は、うまく説明が出来ない。
感覚にズレが起こっているとしか、言えない。
例えば、こういう実験もしてみた。
逆さまに見るんだから、
<股覗き>でも、同じ感覚になるのではないか?
<天橋立>でやらされる、あの股覗きである。
やってみた。
前屈し、股の下から、海を眺めた。
しかし!
頭をのけぞらせて、眺めた光景と、明らかに違ったのである。
とても同じ光景とは思えなかった。
なぜか??
イシマル博士には、解明はとても無理だった。
どなたか、是非実験して、その
なぜかを説き明かして頂きたい。
ただし、余りの長時間の実験は、
脳みそと血流の関係で、慎むように・・