
上の写真は、東京築地の魚河岸の<落し物掲示板>である。
文字が読み辛くてごめんね。
<化粧ポーチ>
<現金>
は普通であるが、
<冷凍ブラックタイガー>
<冷凍オマールエビ>
一番右は、
<冷凍煮ツブ貝>
こんなモノが落ちているのである。
道端に落ちているのだ。
どうやって、落とすのだろう。
そして、どうしたら、
落した事に気付かないでいられるのだろう?
私が、魚河岸で働いている時にも、様々なモノが落ちていた。
掲示板を見ると、毎日書き込みがある。
<マグロ片身>
<サワラ一本>
<丸イカ30パイ>
<卵焼き>
<きびなご>
こんなモノが道端に落ちていれば、びっくりするよね。
しかし、魚河岸では、日常茶飯事なのだ。
笑ってしまうのは、こいつらだ。
<ゴム長靴>
<皮ベルト>
<カイロ>
履いている長靴をどうやって、落としたのだろう?
ベルトを抜いたら、ズボンが落ちただろうに・・
だけど、むしろコレらの落し物のほうが、世間では当たり前だ。
さて、どうやって落とすのだろう?
答えは大八車にある。
我らは仲買で売った品を<茶屋>という場所に届ける。
そこには、買った人のトラックが停まっているのである。
そこまでの数百メートル、大八車に、荷物を満載にして、
引っ張っていくのだ。
もちろん、イカも冷凍マグロも、エビも同時に積んでいく。
これが大八車だ。

見てのとおり、リヤカーと違って囲いがない。
これを
引っ張っていく。
つまり、荷物が後ろに有る為、見えない。
おまけに通路は狭い。
その通路に同じ大八車が何百台もひしめき合っている。
こんな時、マグロの一本や二本、落っこちたところで、
気付きようもない。
しかして、落下物=落し物・・と相成るのである。
私も、ある落し物をして、落し物センターまで行った事がある。
それが届いていた時は嬉しい。ホッとする。
私の落し物は、
<マグロの頭> であった。