
<1号車1A>
岡山から、四国の松山に向かって、特急に乗った。
その指定席の番号が、コレだった。
席に座って驚いた。
いや、喜んだ。
<列車の一番前の席>
やった~!
実は、前日余り睡眠が取れなかったので、
眠っていくつもりだった。
ところがこの状況で眠っていられるハズがない。
もう、おめめパッチリ、カメラパッチリ。
運転席も丸見えである。
運転手が右手でしょっちゅう前方を指差す事が分かった。
「信号、青、良ぉ~し」
とでも云っているらしい。
更に分かったことがある。
運転手が途中、
3人も交代したのである。
本州担当、瀬戸内海担当、四国担当。
この内、<瀬戸内海担当>とは、
瀬戸大橋を渡るだけの担当の様だ。
この大きな吊り橋を渡るには、
それなりの運転技術がいるらしい。
<海上渡渉橋脚列車運転1級>
などという免許でもあるのだろうか?
陸上を走る運転手には出来ない芸当と責任があるらしい。
後任の、四国担当運転手が交代で乗り込んで来た時、
きちんとカカトを合わせた敬礼をしていたので、
間違いないだろう。
それと、瀬戸大橋に関して云えば、
車で走っている時には、吊り橋であることは明瞭だが、
列車で渡ると、その
下の部分を走行するので、
橋なんだか、陸橋なんだか分からない。
その橋の大きさ、雄大さに
「スッゲエ~!」
と感激の声を出すタイミングが計れない。
「スッ・・・」
の辺りで声が止まったまま・・
気付いた時には、四国に着いてしまっている。
ああ~列車の先頭は面白い。
又、明日も続きを話したい!