昨日に続き、列車の先頭の話だ。
1号車1Aの指定席、すなわち列車の先頭の席に
座ったイシマル君、興奮状態のまま、
岡山から、四国の松山に向かっていた。
運転手の気分になっていた。
時折、運転手が行なう、指差し点呼をマネして、
指差したりしていた。
<最高の気分>の
ハズだった。
問題は特急車内の
先頭の席だ。
通常の席であれば、
「アア快適だな~」で済んだ。
しかし、私は、今、運転手の気分なのだ。
一言で申せば、
結構<怖い>
まず、カーブが怖い。
遠心力がかかり、かなりな傾きで走っている。
スピードメーターを盗み見すると、120キロ出ている。
走行音も、ガタンゴトンなどと、悠長ではなく、
ダカスカダカスカ~大太鼓と小太鼓ほどの差がある。
次に、踏み切りが怖い。
カンカンカンと警報機が鳴り、
遮断機が閉まっているのは見えるものの、
「お願い、渡んないでね」
と子供たちにお願いしたりする。
そして、この線が単線である事に気付いた。
という事は、どこかの駅で、列車とすれ違ったり、
追い抜いたりする訳だ。
ワケだと云ってる間に、
前方に見える駅に、列車が停まっているではないか。
その列車の100mほど手前に、
切り替えポイントがあり、
我らは、右に逸れる手はずになっているらしいのだが、
ホントに逸れてくれるのか、心配で堪らない。
万に一つもそんな事はない筈だが、
ドキドキしてしまう。
「少し、スピードを落とした方がいいんじゃぁ・・」
運転手さんに、助言したくなってしまう。
あと、決定的に怖いのが、
四角いトンネルだ。
丸いのは気にならない。
しかし、四角いトンネルは、
上部に列車の頭をブツケそうでならない。
突入する時、思わず首を縮めてしまう。
そして最も怖いのが・・
<駅のホームの角っこ> である。
ホームと列車の隙間は10センチも無い。
そんな隙間に向かって、時速120キロで突入するのだ。
せめて、その角っこが丸くなっていてくれれば、
精神的に助かるのだが、がっちりとした角っこである。
レールの上を走っているのだからして、ブツカル筈はないのだが、
通り過ぎる駅の度に、身を竦ませてしまう。
こんな思いをしている列車の運転手さんて、偉いなあと思う。
運転手さん、ありがとう。
そうか、今度は一番後ろに座ればいいんだ・・
♪~運転手はキミだぁ~車掌ぅはボクだぁ~♪
ぶつかるぅぅぅ~~~