
救急救命士の<吉田さん>
っと云ってもご存知ないでしょうね。
ところがどっこい!
この
吉田さん、とんでもない
命の番人だったのだ!
話は、6年前にさかのぼる。
ドラマ<救急救命士牧田さおり>を撮影するにあたり、
横浜にある、本物の救急車の隊長に教えを請うたのだ。
その
本物の方が、<吉田さん>だった。
話は突然、一年前に戻ってくる。
去年、初の<東京マラソン>が開催された。
そのマラソンに、くだんの、
吉田さんが
3万人と共に走り出したのだ。
走るのが好きな救急救命士だったのだ。
グェ!
わたくしイシマルは、その夕方のニュースを見て驚いた!
吉田さんの顔がアップで出ているではないか!
(
なんばしよっとね!)
なんでも吉田さんは、走っている最中に、
心不全を起こした人を、
救助したらしい。
偶然とは云え、希少な確率で、人命救助をしたらしい。
ふ~んそうなんだ。
映画のワンシーンみたいな素晴らしい事を成し遂げたんだ!
我々がドラマでやっている様な事を、
こともなげにやってのけたのだ!
コトモナゲに・・
ふ~ん凄いな・・と思っていたら・・
半年後だ・・
横浜で行なわれたマラソン大会のニュースが流れていた。
(なんばしよっとね!)
再び、吉田さんの映像が流れているではないか!
へ~ なんでも、
参加していた44歳の女性の、止まってしまった心臓を
生き返らせたそうだ!
すごい!凄すぎる!
ん?
ちょっと待てよ?
吉田さんは凄いヨ、凄すぎるヨ・
でもな
次のマラソン大会はどうなるのだろう?
「ねえねえ、あの人、例の
救急救命士じゃない?」
『そうか、あの人の近くで走っていれば、いいかもね』
「え~?むしろ、あの人の周りで走ってると、
心臓止まるんじゃないの?」
『三度目の正直とか、言うしね』
喧々諤々、なんやかや、吉田さんの廻りに
集まってくるマラソンランナーと
離れていくマラソンランナー。
あなただったら、どっちですかぁ?