この方、サーファーである。
白髪を蓄えている所を見ると、高齢である。
お尋ねすると・・御年、67才。
ひえ~
しかも、驚いた事に、サーフィンを始めたお年が驚く。
60才!
「ははぁ~ん、この方、若い頃、スポーツマンだったんでしょ」
ふむふむそう思うよね。
ところが、この方、
なあ~んもやってなかった。
仕事が忙しくて、それどころじゃなかった。
それが、ある日、転機する。
60才の健康診断で、自分がメタボである事を悟った。
『ナントカしなければ!』
その彼の目の前に、
海があった。
歩いて行ける距離に海があった。
その海を眺めに行くと、サーフィンをやっている人達がいた。
そう云えば、今までも見た事があった。
気にもしていなかった。
むしろ、嫌っていた。
ただただ、海に浸かり、遊んでいる彼らが嫌いだった。
<遊んでいる>
この言葉が嫌いだった。
何しろ、
働いているばかりの60年だったのだから・・
「ん・・やってみるか・・」
始まりの衝動は小さかった。
小さい分、感動は大きかった。
のめりこんだ。
若者ののめりこみ方の非ではなかった。
来る日も来る日も、海に浸かった。
あっという間に、体重が10キロ以上減った。
体脂肪が激減した。
メタボが終わった。
この方の凄いところは、
60才という年齢から始めた
ココロモチにある。
<明日を楽しむ>ココロモチにある。
計算の成り立たない未来の人生に、
魅力を感じたのである。
いいなあ・・年多き わこうど