
国旗は、日の丸である。
国の山は、富士山である。
で、国鳥は、雉(きじ)である。
お札の印刷に使われているから、間違いないだろう。
そこで、上の写真だ。
玉ネギに挟まれて、串に刺さっているのは、
<雉の肉>
国鳥を食べているのだ。
例えば、
国花である桜の枝を折ると、こっぴどく怒られる。
国技である相撲の土俵に、土足では上がれない。
国と付くものには、何がしかの威厳と尊重が成されて
しかるべきなのに、
昨夜、私は
雉を食べてしまった。
尊重はしたつもりだが、ムシャムシャと食べてしまった。
玉ネギなどという庶民派の代表に挟んでしまい、
大変申し訳なく感じております。
その割には、オカワリをしそうになってしまった。
都会に住んでいると、感じないのだが、
実は、雉はたくさん生息している。
田舎の道を走っていると、出くわす事が多々ある。
所によれば、害獣扱いの場所もある。
だからといって、捕まえていいものなのか?
法律上の問題は、良く知らないのだが、
食っちまっていいものなのだろうか?
まあ、
雉料理専門店の看板を掲げているのだから、
胸を張って食べていいのだろう。
印刷されたお品書きに、雉串とあるのだから、
堂々と食べていいのだろう。
思ったより柔らかく、鼻に抜けるいい香りがした。
ついでにお品書きの横で、
オレを喰えと主張している
コイツも頼んだ。

<猪串>(いのしし)
やはり、玉ネギに挟まれてやってきた。
猪が<国獣>になる日は、当分来ないだろうと思われる。
その気持ちが後押しし、罪悪感なし、思いっきり喰ってやった。
もっと押されて、猪鍋まで頼んでしまった。
汁まで余さず、飲んでしまった。
お代を払う時、鼻息が荒かった。
少し、
けものになった。