
↑ コレが何だか分りますか?
大きさを云いましょう。
ワンブロックが、30センチ×30センチ。
答え;
<苗代>(なわしろ)
すなわち、
稲の苗だ。
稲もこれだけ整然としていると、実に美しい。
「気をつけ!」の整列している姿を見れば、間違っても、
雑草だとは、思うまい。
ところが、昨今、コレがナンだか分らない方も増えた。
苗代という名前は知っていても、実物をみた事がないのである。
主食の幼年期を知らないのである。
まあ、しょうがないやね。
最近は、苗代も温室で育て、見えないように隠してあるもんね。
そう云えば、夏目漱石のこんな話を聞いた事がある。
(漱石専門家の方、間違ってたらごめんなさい)
夏目漱石が、小説家として名を成して随分経った頃、
ポソっとつぶやいたと云うのだ。
「秋になって、町外れに行くと、黄色いものが
一面に広がっているんだけど、アレは何?」
今の時代ではない。
昔々だ。
まだまだ、農村が絵を描いたような農村であった時代だ。
漱石は、米は知っていたが、
稲との関係に結びつかなかったらしいのだ。
あれだけの、文学を世に送り出した文豪にして、
こういう事が起こりうる。
ましてや我ら、苗代を知らない位で、落ち込む必要もない。
それにしても、稲の苗って、食べられないのかな?
あれだけ瑞々しいんだから、
オヒタシにとかしたら、
すんごく美味いんでないかい?