私の
理想の小学校を発見した。
そこは、鹿児島県、奄美大島の南に位置する、
加計呂麻島(かけろま)
上の写真を見て欲しい。
校庭の真ん中に、でっかい<デイゴ>の木が座っている。
デイゴとは、沖縄の県木であり、南国に花咲く代表的な樹木である。
そして、こんなに大きくなったデイゴは、
実は、この加計呂麻でしか見られない。
沖縄本島は、戦争の戦火でほとんど、焼き尽くされ、
今植わっているデイゴは、戦後に植えたものだ。
加計呂麻のデイゴの木は、何百年も経っているらしい。
この小学校のデイゴは、高さ10mあまり、
横幅は、それ以上。
この写真では、まだ、葉っぱが付いていない。
よって、この木の中身が透けて見えるので好都合だ。
何が好都合かというと、こちらの角度からの写真を見てほしい。
「
登れ!」
と言っているのだ!
今や、公園の木も、学校の木も登ってはいけない時代に、
この小学校は、「
登れ!」と奨励しているのだ。
下の部分には、のぼり易くするために、縄梯子まで掛けてある。
この小学校では、昔の日本中が、そうであった様に、
落ちてケガをする心配をしていない。
落ちないで登る子供を、育てようとしている。
折れない枝を見分ける子供になって欲しいと、願っている。
落ちそうになる仲間を助ける子供になって欲しいのである。
そして、このデイゴの周りにトラックの白い線が引かれている。
運動会は、木の周りをグルグルやるのだ。
木には登り放題!
こんな楽しい小学校があるだろうか?
目の前は、真っ青な海である。
この夢のような小学校を満喫している生徒は、
現在、10人に満たない。
生まれ変わったら是非入りたい小学校を守る村人は、
入植者を求めている。
小学校に、年齢制限はあったっけ・・?