回転寿司がグルグル廻っている。
長いのもあれば、短いのもある。
右に曲がったり、左に曲がったり・・
この回転寿司が出来た当初、寿司を握っている板前さんは、
我々客の前にいなかった。
店の奥の別部屋に隠れていた。
だから、寿司はその部屋から、
小さなトンネルを通って
我々の前に流れてきた。
従って、人気のなかった寿司は、やがて帰りのトンネルを
通って、奥の部屋に入っていく。
そこで、何が行なわれていたか不明だが、
次にトンネルから出てくる時には、心なしか、
シャキッとしていた様な気がする。
最近は、その形態の回転寿司をとんと見ない。
やはり時節柄、一度、客の目線の先から消えると、
<偽装疑惑>が湧き上がるのだろうか。
ところで、こんな回転寿司が出来ないものだろうか?
<寿司が階段を登ったり、下ったり>
今までの回転寿司の機械は、水平状の所をグルグル廻っている。
それに、
高低差をつけるのだ。
中二階の席に向かって寿司が登ってゆく。
勿論、階段の所にも、客は座っている。
何でそんな事するのか?
面白いからです。
回転寿司が始まった頃、この<廻る>という動きが
面白かった。
どうなっているのか?皆、目を皿にしていた。
なのに、今では、見慣れてしまい、当たり前になってしまった。
そろそろ、刺激が必要になってきている。
そこで、温故知新。
黎明期の、あのトンネルを思い出そう。
列車好きには、
トンネルはそそられる。
途中に是非、トンネルを拵えて頂きたい。
回転するレーンとレーンが上下に交差する場所なんかいいな。
踏み切りは無理だと思うが、
鉄橋は作って頂きたい。
やがて、山と云うべき、中二階に向かって登ってゆくのだ。
出来る事なら、高速道路のサービスエリアに拵えて頂けたら、
ベストである。