アチャ~~~!
<ブルースリー>
映画史上、格闘家にとって、永遠の英雄である。
ブルースリーの映画といえば、たった4本しかない。
その4本が上映される時代の中で、私は思春期を過ごした。
次回作が上映されるのを、首をビヨ~ンと長くして待った。
待った挙句、映画館に通い、その
映画館を出てくるや、
版で押したように、全員がブルースリーになっていた。
勿論、漏れなく、私もブルースリーになった。
歩き方がすでに、おかしかった。
猫さながらの歩きになった。
目つきが、おかしくなった。
鋭くなった(様な気になった)
あまり喋らなくなった。
喋る時には、一言だけになった。
「Hum・・Hum・・」とか言ったりした。
「Hei・・」とかも言った。
ヌンチャクを何とか買い求めようとしたが、
まだ、日本では売っていなかった。
ならば・・と、靴と靴をそのヒモで結び、
ヌンチャクに見立てて、振り回した。
当然、靴が、自分の顔やら頭に当たって、傷だらけになった。
それでも、負けずに振り回した。
と、どうなる?
ブチっ!
ヒモは切れる!
靴は飛んでいく。
窓ガラスにぶつかる。
いったいブルースリーのおかげで、
何枚のガラスを割った事だろう?
その肝腎のブルースリーだ。
超人気者になったその時期。
かれは、街の中で<挑戦>を受けた。
<挑戦>
つまり、街を歩いていると、
「俺と闘え!」
と、挑戦者が現れるのである。
すると、彼は、当たり前の様に戦うのである。
え~~?
これって、今現代に過ごす我らにとって、
とんでもない事だよね。
っというより、有り得ないよね。
例えるなら、
街中を
ジャッキーチェンが歩いていると、
「俺と戦え!」
と言って、一般人の格闘家が現れるのである。
そして、ジャッキーは戦うのである。
ふんで、相手をボコボコにしてしまうのである。
これって、ホンコンじゃなくても、警察モンだよね。
テレビでガンガン叩かれるモンだよね。
只の、街角の喧嘩だもんね。
そうなのだ。
ブルースリーは、世界的な大スターでありながら、
街角で、常に喧嘩を売られ、それを受け、
すべての相手をぶちのめしていたのだ。
そんな映画俳優っている・・?
格闘家じゃないんだよ。
とんでもない時代には、とんでもない才能が花開くようで・・
サスケの竹田消防士