バイクの二人乗りが高速道路で認めらるようになった。
オートバイとは、本来一人乗りの機械である。
二人で乗るように作られていないと思われる。
自動車と違って、体重移動で、カーブを曲がるからだ。
身体を傾けた方に、
バイクは曲がってゆくのである。
だから、後ろに乗った人間も同じ動作をしなければならない。
二人乗りとは、本来難しい乗り方の筈だ。
ところが、最近のバイクの性能はすこぶる良くなったと見える。
ちょっとの事では、転倒しなくなった。
無謀運転以外では、安全性が向上したらしい。
ってな事を考えてた、先年、
台湾に遊びに行った折に見てしまった。
一家揃ってのバイク乗り、なんと!
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五人乗り>
50CCほどの小ちゃなバイクを
お父さんが運転。
前のカゴに
坊やがひとり、
後ろの座席に、
赤ん坊を背負った
お母さん。
お父さんとお母さんに挟まれて、
お嬢ちゃんがひとり。
計、
五人。
「お宅は、雑技団関係ですか?」
思わず、訪ねてしまいそうだ。
(そうか、雑技団は中国だった)
台湾の道交法が、どうなっているのか知らないが、
根性の座ったバイク乗りである。
そして、その家族が
とても嬉しそうだったのが、
いつまでも、心に残った。
空心菜