
最近、私が好んで履いている靴である。
ちょっと色が派手だが、軽くてしっとり足になじむ。
その靴が、人とのコミュニケーションにこんなに役立つとは!
昨日、この欄で、報告した大分県は日田市の
<中津江村>
っと書いただけで、ハッシとヒザを叩いた方は、
感がすこぶるよろしい。
そう、中津江村と云えば、2002年サッカーワールドカップの
カメルーンチームの合宿地であった。
九州のど真ん中の片田舎が、日本中の脚光を浴びた。
村民と同じ数の報道陣が舞い込んだとも言われた。
そのカメルーンの
国旗のカラーが、なんと
緑と
黄色と
赤である。
ジャ~ン!
私の履いて来た靴と同じ色なのだ。
中津江村に着いて、一歩歩き出した時、
村民の目線がスッと下るのを感じた。
通常、人が出会って、まず足元に目線が行く事など殆どない。
ところが、この村人だけは、私の靴カラーに敏感だった。
(おまえもカメルーンか?)
そんな心のつぶやきが聞こえた気がした。
(よし、通ってよろしい)
そんな、通行手形を与えられた気持ちにもなった。
「どこで売っちょんの?」
とは、小学生の男の子の質問。
お笑い芸人の言うところの<ツカミはOK!>である。
偶然、履いてきた靴が、
しっかりコミュニケションをとってくれたのである。
「しゃぁけど、それには
星が付いちょらんな」
長老が突然おっしゃる。
『ホシ?』
「カメルーン国旗じゃったら、
星が付いちょろうが」
あっいえ、これはカメルーン色はしてますが、
実は全くカメルーンとは関係ない靴でして・・
とは、もはやとても言い出せなかった。
長老、ごめんなさい。
今度訪ねる折には、星を書いて行きます。