米は美味い。
美味い米は、ほんとに美味い。
その米をもっと美味く食べたいと、切磋琢磨する。
米をトグところに、力を入れる人がいる。
水に寝かせる時間に気を使う人がいる。
年間通して、水の量を微妙に変化させる几帳面な人もいる。
電気がまを使わないという方もいる。
必ずガスで炊くという、ガス会社の宣伝に使われそうな人もいる。
そりゃあ、やっぱ薪でしょう・・と、
わざわざ、メンドクサイ方法にコダワル人もいる。
そりゃあ、やっぱ籾(もみ)でしょう・・と
不思議な事をおっしゃる方がいる。
えっ? もみ?
もみって・・もみがらの
もみ?
お米を脱穀する時に、出てくるあの外側の捨てるヤツ?
実は、そのもみ殻で、ご飯を炊く専用窯があるのだ。↓
五右衛門ガマを大量のもみ殻を燃やしながら、炊くのだが、
これで炊いたご飯が、とんでもなく美味い。
御飯だけを食べていたくなる。
おかずなぞで、穢されたくない気持ちになる。
そして、嬉しい副産物として、<おこげ>が出来る。
ガリガリと削り取った、おこげが堪らない。
出来る事なら、
おこげだらけに炊いて貰いたい。
おこげしか出来なくても、決して文句は言わないと思う。
さすれば、おこげ争奪戦が、子供達の間で勃発しなくて済む。
「今日の、晩御飯はおこげだよ~」
お母さんの声に、子供達は、道草をしないで帰ってくる。
《おこげ》
飲み屋のお品書きに、こいつがあれば、お父さんが、
その店に入り浸りになる。
お父さんを探す手間がはぶける。
<おこげしか出来ない電気釜>は、
まだ売り出されてなかったっけ?