~昨日の続き~
韓国のウオーカーヒルと云うギャンブル場で、
ルーレットに興じていた4人の男。
芹沢博文(せりざわ ひろふみ)
阿佐田哲也(あさだ てつや)
つかこうへい
石丸謙二郎
問題は、イシマルがどんな賭け方をしたか?
したか?なんて恐れ多い。
ギャンブルの巨匠が、目の前でチップを動かしているのだ。
それを見られるだけで、とてつもない僥倖である。
ん・・?今。難しい言葉を使ったね。
<僥倖(ぎょうこう)>
英語に訳すと、<とんでもないラッキー>の意である。
(訳してないか)
ギャンブル界に於いて、
僥倖に頼らないギャンブルの方法論を提示したのが、
阿佐田哲也さんだった。
その賭け方を、ルーレット台のこちら側で、注視していた。
ポロポロポロ・・
一見出鱈目に見える賭け方をしている。
ルーレットとは、人が賭けた処に、
乗っかって賭けてもいいのである。
おいらもソコ~っと、我がチップを置いても構わないのである。
はい、置きました、
「
おいらもソコ~」
なんたって、ギャンブルの神様が置いた場所なんだから・・・
『ノーモア・ベット(そこまで)』
『赤、3、』
うわあ~~~当たったあ~
もの凄い配当が戻ってくる。
今夜の宿泊費も、旅行費も、全部払えそうだ。
喜びいさんで、神様を見る。
なんの反応もない。
喜びなどない。
だからどうした・・風情である。
「プレース・ユア・ベット」
ディーラーが次のアナウンスをする。
再び、賭けが始まる。
パラパラパラ・・
「ノーモア・ベット」
「黒・35」
外れた~~~
かようにして、ルーレットは粛々と夜を更けさせていった。
神様にオンブに抱っこの賭け方に終始したイシマルであったが、
そこそこの
プラスで、席を立つことが出来たのである。
席を立った後、どうしたかって?
それは、又、明日でいい?