
<沈船ダイビング>
と聞いて、どんな想像をします?
ここはひとつ、映画ジョーズの音楽を掛けながら
連想してみよう。
深~く、暗~い海底に沈む、一隻の船。
朽ち果てる直前の幽霊船。
夥しい貝が付着し、周りには、小魚が群れている。
ポッカリ空いた甲板の入り口から、
今にも、巨大な人食いサメが、飛び出して来そう。
わずかに届く青い太陽の光が、沈船の名前を描きだす・・・
そして、沈船にお決まりの、骸骨が
グワ~~!
そうなのだ!
その怖~い沈船に、潜って来たのだ。
ドボンと飛び込んだ海は、南の小島だ。
珊瑚の海だ。
透明度は高い。
ドボン! ごぼごぼ~ブクブク~
なんと、海底までは、
50mもの水深があるのだ。
水深
40mの所に、沈船の横っ腹がある。
どうやら横転しているようだ。
船の長さは50m。
中央から、マストが水平に伸びている。
そのマストに掴まり、つい
懸垂運動をしてしまった。
(何の意味があるんだ?)
残念ながら、人食いサメも、骸骨も出演しなかった。
代わりに、それはそれは
美味しそうな魚達が
野生の姿を見せてくれた。
人間が、
空を飛んでいるのと
水中数10mで、普通に呼吸をしているのとでは
いったいどちらが、びっくり仰天な事なのだろうか?