
「ポンフー島の郷土料理の店に行くかい?」
2年前からの御用達のタクシー運転手、アリがのたまう。
連れて行って貰った店が粋だった。
《粋》みたいな掛け軸まであった。
(ちょっと違うか?)

お勧めを頼むと・・
まず、こいつが出てきた。
メニューには、こう書いてある。

何と読むのだろう?
直訳すると・・
<悶絶させる魚を醤油で~>
ん・・サンマの煮付け?
世に郷土料理と名づける料理はあまた在るが、
ポンフーの郷土は日本に似ていた。
味は、まさにサンマの煮付けだ。
サンマが収穫できるはずもない南国で、
この味付けをしてしまうとは、えらい!
と、続いて、
なにやら不思議な物体が・・
食してみると、
コリコリとした歯ざわり・・
なんと!
<カリフラワーの干物>
美味いのかって?
ア~タ、奪いあいでっせ。

で、その店に、面白いラジカセのマシンがあった。
ラジカセの上部に鍵盤が付いている。
そう、伴奏を同時にひけるのである。
マイクも付いている。
残念ながら、壊れていたので、歌えなかった。
ひけなかった。
ところで、カンパイのビールはというと・・
グラスではなく、なぜか陶器の器に注ぐのだ。
理由はわからん!
わからんが、それなりに美味かった。
ただ、グラスに慣れてしまっている日本人には、
分量の目安が狂ってしまう。
いったいどのくらい自分が呑んだのか・・
ま・・いっか、いっぱい呑めば・・