
その昔、小学校や中学校では、
《健康優良児》という成績発表があった。
クラスの中で、
特に素晴らしき健康をぶちまけた子供を、
発表したのである。
<特に素晴らしき健康>とは、何だろうか?
今から、50年前だ。
実に解り易い。
<見た目>である。
クラスの中で、体が大きく、たくましく、
声も、はきはきしっかりと、その上、
勉強も出来て、なおかつ、皆の人望を集めている小学生が、
健康優良児と呼ばれた。
健康優良児は、児童、生徒のヒーローであった。
当時、ちびっ子のイシマルは、
ヒーローに憧れる子供だった。
いつかは、健康優良児になりたいとの憧れを持っていた。
しかし、バット!
小さくて、力のないイシマルにその機会は無かった。
「うぅぅ、いつか・・いつか・・」
『さあ、49才の挑戦です!』
そう・・ある日、《サスケ》の挑戦が始まった。
健康優良爺になるべくサスケに挑むのである。
児が、爺に変わっただけである。
で、なったのか?
さあ・・・?