
青森県の八戸の山郷を訪ねてみた。
すると、畑の雪が、妙な状態にされていた。
コレは何?
腰ほどの深さに積もった雪に、直径1mほどの穴をあけ、
掘った下の地面から、黒い土を、
四方八方にぶちまけているのである。
穴は全部で6つほどあった。
雪国の野菜の保存法に、雪の中に埋めておく方法がある。
ソレだろうか?
ニンジンでも掘り起こしたのだろうか?
それにしては、黒い土のぶちまけ方が、半端でない。
穴から、5~8mほど遠くにまで、放っている。
シャベルで投げたとすると、相当のチカラを必要とする。
わざわざ何故そんなことをしたのだろうか?
ぶちまけられた穴のフチに立ち、腕組みを続けた。
南国生まれの私の脳みそは、雪に対してゆうづうが効かない。
貧弱なアイデアしか浮かんでこない。
・お百姓さんが、モグラのマネをしてみた。
・絵心のあるお百姓さんが、雪で畑にデザイン画を描いた。
・悪い奴らが、お百姓さんが畑に隠した宝を探した。
・近所のお百姓さんたちが集まり、早堀競争をした。
・力自慢で、土飛ばし競争をした。
私の貧困な脳みそでは、これしか浮かばないので、
近くにお住まいのお百姓さんの扉をたたいた。
答が返ってきた。
「ああ~アレはネ・・黒い土を白い雪の表面にかけると、
お日様に反応して、早く雪が溶けるんだヨ。
少しでも早く、種を植え付けたいんでネ」