《ドクターイエロー》
新幹線のお医者様と言われている車両の写真を私が撮った。
10年以上前になる。
まずは、その写真を見ていただこう。

確かにドクターイエローの写真を撮った。
しかし、コレが本当にドクターイエローなのか?
証明せよと言われれば、私には無理だった。
もし、科捜研あたりに追及されたら、
ドギマギしてしまうところだった。
そんなある日・・・
鉄道大好き人間の、某プロダクションのマネージャーであり、
タレントでもある南田裕介氏に出会った。
「イシマルさん、ドクターイエローに乗車した番組見ました!」
握手をしてくれる。
そこで、くだんの写真を見てもらった。
すると・・・
いままで、見過ごしていた部分の解説を始めたではないか!
「これは、運転席の右横の窓ですネ。見てください。
窓枠のガラスの下の方に白い帯があるでしょ。
ここには、アルファベットの文字が書かれてあるんです。
白い文字でふたつ。
高速での撮影だった為、横に伸びて見えますが・・」
へえ~そうなの。
で、どうなのだろう?
この写真はドクターイエローなのか?
「間違いないですね。太鼓判押します」
お墨付きを頂いた。
客観的な評価をもらった。
これで、胸を張って、
ドクターイエローの写真だと、お見せできる。
時速270と270キロのすれ違いの1秒間に撮られた写真。
本来撮られるハズだった富士山の代わりに、撮られた一枚。
《諜報員008》2006;1月19日