
曲がりたい人たちがいる。
カービングとも言い、とにかく曲がりたがっている。
ただ曲がるのではない。
遠心力を使って曲がる。
したがって、
グイッ、と曲がりたいのではない。
ギュイ~~~ン、と曲がりたい人たちである。
スキーやスケートは、その最たるモノだ。
陸上では、スケートボードが曲がりたくなっているが、
スケボーの場合、どちらかというと最近は、
跳びあがりたくなっている。
海では、サーフィンにウインドサーフィン。
特に、サーフィンは曲がりたい人たちの集まりだ。
曲げすぎて、一回転以上曲がったりもする。
もちろんウインドサーフィンも曲がりたいのだが、
曲がらなくても、充分楽しい。
全く曲がらずに、数10キロも走っていても気持ちがいい。
しかし、いつか曲がらないと、帰ってこられないので、
「そろそろ曲がろうかな・・」
ところが、全く曲がらない方法もある。
島から島へ、ウインドトリップをするのだ。
島に辿りついたら、そこで休む。
もしくは宿に泊まる。
あるいは、カタマラン船に同行してもらい、
湾内に停泊したその船が宿泊場所となる。
シャワーもあり、食事も船中で食べる。
船長が見事な料理をふるまってくれる。
自転車旅行に、キャンピングカーが同行するようなものだ。
「えっ、滝田くんが、ニューカレドニアでソレをやったって?」